『MEZZO -メゾ-』(メゾ)は、2004年に製作・放映されたテレビアニメ作品。2000年に製作・発売された前作のアダルトアニメ『MEZZO FORTE』(メゾ・フォルテ)についても本項で記述する。
概要
梅津泰臣のTVアニメ初監督作品。『MEZZO FORTE』の続編として製作され、独立UHF系およびキッズステーションにて放送された。放映期間は2004年1月4日から同年3月29日までで、全13話(テレビ神奈川での場合)。『MEZZO -メゾ-』自体は一般作品であるが、アダルトアニメの続編が地上波で放送されたのはアニメ史上初であった。なお、前作『MEZZO FORTE』はアダルトアニメではあるが、濡れ場を全てカットしても遜色ない構成であった。また、本作の第4話と第5話は世界観だけでなく内容も前作と密接しているもののため、この2話分の全容を理解するには事前に前作を見ておく必要がある。2006年4月18日からYahoo!動画でも配信され、2007年11月19日からアニメシアターX|AT-Xでも放送されている。
あらすじ
[ MEZZO FORTE ]
現代からそう遠くない未来。街には人型のロボットが実用化され、治安は犯罪率の上昇とそれに反比例しての検挙率の低下により混沌としたそんな世の中。そこに、合法非合法を問わず危険な仕事の代行を生業とする危険代行業DSA(ディーエスエー)の3人がいる。今回の依頼は、プロ野球球団・ピーチツイスターズのオーナーで桃井グループのトップ・桃井桃吉の誘拐だったが、膨大な報酬と引き替えに請けてしまったことが運の尽き。迫り来るは、桃井の娘で血を見ることと殺人行為が大好きなサイコ女・桃井桃実。果たして、DSAは無事に仕事を終わらせることが出来るのか。なお、『A KITE』から砂羽と音不利に殺された警察官がチラリと登場しているが、あくまでもゲスト。作品間には何の繋がりもない。
[ MEZZO -メゾ- ]
桃井グループの一件からしばらく経ち、事務所も元通りになったが今度の請ける仕事は人間様同士のドンパチだけでなく、結果的に宇宙人の魔の手から地球の危機を守ることになったり、実は幽霊からの依頼であったりと、一筋縄では行かない仕事ばかり。黒川の「命を落としかねない依頼だけは請けない」というポリシーなど紙屑同然、今日も3人の命は風前の灯一歩手前の、紙切れ一枚首の皮一枚の綱渡りな日々が続く。この物語は元警察官の麺ジャンキーの黒川、ファンキーな容姿ながら腕の立つエンジニアの原田、紅一点でカンフーと銃の扱いはピカイチな海空来の3人の活躍と、ある出来事がきっかけで彼女の強さに憧れるようになった小学生・五十嵐あさみの成長物語である。
登場人物
[ DSA ]
・鈴木 海空来(すずき みくら)
:声優|声:小谷朋子
:DSAの紅一点。ブルース・リーをこよなく愛し、銃の腕前は一流とかなり強い少女。#桃井グループ|桃井桃吉とその12番目の愛人との間に生まれた身だが、幼少時に失踪した母親には出生の事実を知らされないまま、自分も家を出て孤独に育った。本編の3年前に公務執行妨害で逮捕され、留置場で黒川と出会う。意思とは無関係に未来を予知する能力を持つ。愛銃はコルトガバメントで、口癖は「(ネガティブな言動や行動など)なら、晩御飯にありつけないよ!」。
:『MEZZO FORTE』の時点では黒川に密かな想いを寄せていたらしく、淫夢の前半で彼に抱かれたことに満更でもない一面も覗かせていた。
・原田 智久(はらだ ともひさ)
:声:山崎たくみ
:見た目はファンキーながら、エンジニアとしての実力は一級品。得意分野はラブロイド(愛玩用アンドロイドの一種。性行為など、顧客のあらゆる希望に添った接客をさせることも可能であるがゆえに、「エロロイド」とも呼ばれる)製作を初めとしたハードウェア全般だが、ソフトウェアにもある程度精通している。格闘も海空来程ではないが、そこそこの腕。ある事件で警察に逮捕されるが、そこで黒川と出会い、DSA設立に携わることになる。愛銃はグロックM17(資料によっては26)。本当は海空来のことが好きなのに言い出せない、シャイな部分も持つ。
・黒川 健一(くろかわ けんいち)
:声:広川太一郎
:元警視庁の刑事。ある事件で懲戒免職処分を受けた腹いせに、警察内部の実情を暴露本にして出版。その時に得た莫大な印税でDSAを立ち上げた。警察は暴露本第2弾の発刊を恐れ、対等な関係にならざるを得ない。愛銃はCz75で麺類が大好き。最近薄くなってきた頭髪を気にしている。
・五十嵐 あさみ(いがらし あさみ)
:声:松来未祐
:『MEZZO -メゾ-』に登場。小学6年の12歳でいじめられっ子。両親には仕事の多忙を理由に構ってもらえない上、クラスでは友達が少なく、仲間外れにされている。廃ビルで級友にカツアゲされたある日に偶然、DSAとブラックシザースの戦闘を見てしまった(というより、巻き込まれてしまった)ことから海来空に憧れ、事務所にやってくる。
[ ブラックシザース ]
・魚眼の和外(ぎょがんのかずと)
:声:宮崎一成
:『MEZZO -メゾ-』に登場。本名不明の殺し屋で、呼び名の由来は死んだ魚のような目をしていることから。殺人術は超一流の上、ルックスも美男子だが、服には無頓着で容姿には自己嫌悪。仕事はウォークマンで沢田研二の『時の過ぎゆくままに』をバックグラウンドミュージック|BGMに、淡々とこなす。今回のターゲットは、殺し屋として育ててくれた親こと麦山が持ってきた依頼で、黒川の暗殺。
・ハサミの麦ちゃん
:声:チョー (声優)|長島雄一
:『MEZZO -メゾ-』に登場。本名は麦山 千代奇(むぎやま ちよき)。DSAの事務所のある雑居ビルの1階で「麦屋」という床屋を営むが、それは表の顔。正体は非合法活動のスペシャリスト集団「ブラックシザース」を率いるボス。DSAとは仕事の関係上よく争いになることが多いが、時には仕事を依頼してきたりと、仲は良いのか悪いのかと言えばどちらとも言えない。
[ 桃井グループ ]
・桃井 桃吉(ももい ももきち)
:声:?
:『MEZZO FORTE』に登場。桃井グループの総帥で、その財力はドーム球場を持つプロ野球球団を経営するほど。でっぷりと肥えた青白い身体に、冷酷無比かつ短気な性格を併せ持つ。女遊びの方も派手に行っており、10人以上居た愛人にはそれぞれに子供も産ませていたらしく、海空来もその一人であった。
:DSAに眠らされ袋詰めで拉致される途中、ボウリング場の天井裏から転落死。死体はDSAにより、自らのドーム球場のピッチャーマウンド内へと埋められた。
・桃井 桃実(ももい ももみ)
:声:?
:『MEZZO FORTE』に登場。桃吉の跡取り娘。7歳の時に初の殺人を犯して以降、桃井グループの財力を持って揉み消しを繰り返し、「お酒と殺しは二十歳を過ぎてから」「血の赤は青春の赤」と述べるほど、血を見ることや殺人行為は父と同じかそれ以上に大好きなサイコ女。海空来とは異母姉妹の血縁関係に当たり、彼女とほぼ同様、意思とは無関係に未来を予知する能力を持っていた。
:海空来と交戦の末、銃弾を受けて死亡。なお、最後まで自らと海空来との血縁関係には気付かなかった。なお、独自の宗教観を持っているらしく、「禁書」なる書物を愛読していた。「来世じゃ必ずぶっ殺してやる」という遺言からも、それが伺える。『MEZZO -メゾ-』には桜の回想シーンで登場。
・広岡(ひろおか)
:声:?
:『MEZZO FORTE』に登場。名前は不明。桃井親子の厚い信頼を受ける側近にして、ボディーガード兼殺し屋であり、『MEZZO FORTE』における一連の事件の黒幕でもある。老殺し屋を装いDSAへの依頼を通じて自らの手を汚さず桃井親子の抹殺を計らせ、組織の乗っ取りを企てるが、最後は原田の製作した桃吉そっくり(桃実にも見抜かれないほど精工)に作られたアンドロイドの爆発に巻き込まれて爆死。死体は皮肉にも、桃吉の死体が埋められたドーム球場のピッチャーマウンド上へと落下した。
・桜田 桜(さくらだ さくら)
:声:長沢美樹
:『MEZZO -メゾ-』に登場。3年前まで海空来と共に行動していた少女。別れてからは桃実の愛人だった。桃実が死んだ後、2人が異母姉妹の関係であると知り、海空来を殺すべく、偶然を装って再会する。最後は自らの胸にナイフを突き刺し桃実の幻を見ながら、原田が落としたアンドロイドの爆発に巻き込まれ、短い生涯に幕を下ろす。
[ その他 ]
・尾真張 三造(おまわり さんぞう)
:声:辻親八
:『MEZZO -メゾ-』に登場。黒川が刑事時代に属していた所轄の署長。暴露本には彼についても書かれていたらしく、対等の関係にならざるを得ない。和外による黒川暗殺に関わっているらしい。
・可奈子(かなこ)
:声:福圓美里
:『MEZZO -メゾ-』に登場。あさみをいじめるいじめっ子の一人で、オデコが広い方。あさみを奴隷としてしか見ていない。
・真央(まお)
:声:赤木美絵
:『MEZZO -メゾ-』に登場。あさみをいじめるいじめっ子の一人で、髪に隠れてオデコが見えない方。可奈子同様、あさみを奴隷としてしか見ていない。関西弁で喋る。
・長谷川 愛子(はせがわ あいこ)
:声:能登麻美子
:『MEZZO -メゾ-』に登場。TVのお天気情報キャスターで、黒川が大ファン。延々と降り止まない雨が続いたある日に身元不明の男を助けたことで、DSAに仕事を依頼する。
・朝倉 麻否(あさくら まのん)/ M-ANON9993
:声:野田順子
:『MEZZO -メゾ-』に登場。技術業界のトップを行くアサクラ技研の現社長で、性格は冷徹無比。高校時代は原田と同じ学校に通っているなど、彼とは深い関わりを持っていた。M-ANON9993は、彼女を元に作られたラブロイドの試作品。原田の純情を利用して、週末にデートと称した運用テストを行い、データ収集に当たっていた。
・麻碑斗(まひと)
:声:石田彰
:『MEZZO -メゾ-』に登場。本名は音川 ひろし(おとかわ-)。ナルシシズム溢れる連続殺人犯であり、ピエロの姿を装いながら海空来を付け狙う。
・綾(あや)
:声:笹本優子
:『MEZZO -メゾ-』に登場。本名は不明。人気絶頂のグラビアアイドル。尾真張とは親密な関係にある。
スタッフ
[ MEZZO FORTE ]
[ MEZZO -メゾ- ]
主題歌
[ MEZZO -メゾ- ]
関連項目
外部リンク



